住宅性能表示制度

住宅性能表示制度は、良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられた住宅品確法に基づく制度です。

自動車やコンピュータなどを購入する場合は、性能を比較して選びます。これらの製品の場合、カタログに馬力や排気量、CPU速度やハードディスク容量など、比較できる情報が書かれており、比較的検討が簡単です。
住宅の場合でも、「地震に強い家」「省エネの家」など、その住宅の特徴が書かれていることがありますが、これらの性能は、ハウスメーカーや販売会社によって「強さ」や「省エネ」の定義が異なっている事が多く、比較が困難でした。

しかし、新築住宅の性能表示制度を使って建設された住宅であれば、住宅の性能が同じ基準で評価されているので、性能の比較が可能となり、ご希望にあった住宅を選ぶことができます。

住宅性能表示を受けると、こんなメリットがあります

■ 第三者機関の評価員が性能をチェックするので安心

評価は、国土交通大臣に登録を行った、登録住宅性能評価機関に所属する評価員が行います。しかも、設計段階のチェック(設計住宅性能評価)と建設工事・完成段階(建設住宅性能評価)のチェック(一般的に4回の検査)があり、求められている性能どおりに設計がなされ、また評価を受けた設計どおりに工事が進められているかどうかをチェックします。

■ 万一のトラブルにも専門機関が対応してくれるので安心

建設工事・完成段階のチェック(建設住宅性能評価)を受けると、万一、その住宅の請負契約又は売買 契約に関連するトラブルが起きても「指定住宅紛争処理機関」が迅速・公正に対応してくれるので安心です。(1件につき1万円でご利用になれます。)
指定住宅紛争処理機関は、国土交通大臣が指定した機関で、裁判によらず住宅の紛争を円滑・迅速に処理するための機関です(全国各地の弁護士会が指定されています)。

■ 住宅ローンの優遇や保険料の割引もあります

建設住宅性能評価書の交付を受けた住宅は、民間金融機関や公共団体の住宅ローンの優遇を受けられる場合があります。また、地震に対する強さの程度に応じた地震保険料の割引などもあります。
住宅性能表示制度を使用した新築住宅で、一定の要件を満たすものについては、住宅金融支援機構提携フラット35に係る手続きの簡素化等を受けられます。

住まいの安心は10分野のモノサシではかります

新築住宅の性能表示事項は、次のような10の分野に区分されます。このうち一戸建住宅の必須項目は4分野となり、等級や数値などで表示されます。等級は、数字が大きいほど性能が高いことを表すように設定しています。

アーネストワンでは、2022年4月1日以降に建築確認申請を行う分譲住宅については、性能表示事項である「耐震等級(構造躯体の倒壊等防止及び構造躯体の損傷防止)」「耐風等級」「劣化対策等級」「維持管理対策等級」「断熱等性能等級」「一次エネルギー消費量等級」「ホルムアルデヒド対策」の項目で、それぞれ以下の等級の取得を標準化(※1)しています。

01、構造の安定に関すること

地震などが起きた時の倒壊のしにくさや損傷の受けにくさを評価。このほかにも、強風や大雪に対する強さに関する評価もあり。

耐震等級3

(構造躯体の倒壊等防止)

耐震等級3

(構造躯体の損傷防止)

耐風等級2

02、火災時の安全に関すること

住宅の中で火事が起きたときに、安全に避難できるための、燃え広がりにくさや避難のしやすさ、隣の住宅が火事のときの延焼のしにくさなどを評価。

03、劣化の軽減に関すること

年月が経っても土台や柱があまり傷まないようにするための対策がどの程度されているかを評価。

劣化対策等級3

04、維持管理・更新への配慮に関すること

配管の点検や清掃のしやすさ、万一故障した場合の補修のしやすさなどを評価。

維持管理対策等級3

(専用配管)

05、温熱環境・エネルギー消費量に関すること

暖房や冷房を効率的に行なうために、外皮(壁や窓など)の断熱などがどの程度されているか、また、設備(暖冷房、換気、給湯、照明)や創エネルギー(太陽光発電など)を総合的に評価。

断熱等性能等級5

一次エネルギー消費量等級6

06、空気環境に関すること

接着剤等を使用している建材から発散するホルムアルデヒドがシックハウスの原因のひとつとされているため、接着剤を使用している建材などの使用状況を評価。また、住宅の中で健康に暮らすためには適切な換気が必要なため、どのような換気設備が整えられているかについても評価。

ホルムアルデヒド発散等級3

(内装・天井裏等)

07、光・視環境に関すること

東西南北及び上方の5方向について、窓がどのくらいの大きさで設けられているのかを評価。

08、音環境に関すること

主に共同住宅の場合の評価項目で、上の住戸からの音や下の住戸への音、隣の住戸への音などについて、その伝わりにくさを評価。

09、高齢者等への配慮に関すること

高齢者や障害者などが暮らしやすいよう、出入り口の段差をなくしたり、階段の勾配を緩くしたりというような配慮がどの程度されているかを評価。

10、防犯に関すること

外部開口部(ドアや窓など)について、防犯上有効な建物部品や雨戸等が設置されているかの侵入防止対策を評価。


留意事項

  1. 個別の販売物件に関する住宅性能評価項目の取得状況については、最寄りの営業所までお問合せください。
  2. 上記内容は「一般社団法人 住宅性能評価・表示協会」のホームページより一部引用して掲載しております。
    「住宅性能表示制度」に関する詳細は専用サイトをご確認ください。
一般社団法人「住宅性能評価・表示協会」
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